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地域のコミニュティからの独立 その1

ありませんでした。それでも決心したのは地域の熱意とその地区から来られる方々の想いもあったんだと思います。

 

当時、まだお墓は土葬の時代でした。そのお墓なんですが、地域の山に墓地区域があり一角を無料で譲渡すると言うお話や村の山の一部を与えると言う話もありました・・・しかし祖父はその申し出、特典は拒否したとの事です。お墓は現在祖父母の元職場であった地域のお寺の墓地を確保してあります。おそらく先々のコミニュティの事や地域の特性をすでに感じていたのかも?しれません。この判断は子孫の父、そしてワタクシにとってありがたかった判断だと今とても感じています。

 

地域の宗教は村の寺がありその檀家になるのが半ば強制であり、墓参りの日程から住職のお参り、その他イベントも多々あり、その約束事に参加しない、守れないと法要の時困る事になるだけでなく、村八分以下になるのは間違いなく、また田舎特有の近隣の法要にも関わらねばならぬ普通では考えにくい事もあります。加えて檀家の役割や世話役も定期的に回って来ます。地域はお寺を中心として集落があると言う事になるのでしょうか。まぁこのような話はどこの田舎にもあるんだろうな・・・と知らない町の寺や神社を見ると最近特に思います。

 

ただ先ほども書いたように祖父の判断で当家のお墓は外部の地域の為、イベントの一部は除外して頂けた事もあります。これは助かりましたね。コレに関して感謝です。もちろん一番の不幸は職業を3代に渡って継いでしまった事、そしてこの場所を選んでしまった事にあるのですが・・・

 

現在、ワタクシの後に続く人物はいませんが、仮にいたとしてもワタクシで最後にするつもりでいます。昨今はコンビニのFCの話やブラック企業の話、そして働き方改革など言われておりますが業種に関わらず大半の自営業者はプライベートを犠牲にしており、交代要員もなく、収入は低い。そして地域での立場も弱いです。お客様も地域の人、地元の人が中心です。当然、自分の意見や正しいと思われる事も発言できないのです。

 

今まで何代も続いてきた老舗もよく廃業するとニュースがあります。後継者不足も言われますが、実際には自営業の辛さが影響している事も大きいでしょう。おそらくこれからの商売は多くが会社運営していく時代に入る、いやもう入ってます。小さなお店もそうですし、それは資格を必要とする理美容業界もそうなってくると思いますしなってきてます。特に低価格店では。

 

次回に続きます。