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2回目の手術とその後

事前の説明では1回目の手術より簡単とか言う話だったと思うが、どうもハッキリ聞いてなかったのか自分で勘違いしていたのが後になって分かる。

 2回目の手術は胸椎と腰椎の2箇所。しかも前回から2週間しか経過していないのにだ。早い。冷静に考えてみれば3回に分けて手術しても良いぐらいだ。
 手術はどうやら朝から夕方までかかっていたようで自分も気がついたら5.6時辺りだったと思う。この後、酸素注入があり、キツイが無理から寝る、目を瞑るしかなく、ようやく終わったのが夜10時、痰を吐き水分補給の繰り返しが続く。
そして落ち着き目を開けたのが真夜中3時頃、そこから眠る事は無く朝を迎える。

 痛みは前回の手術の倍、とにかく痛い以外表現する言葉が出てこない。朝の朝食も食したかも記憶に無い。
 この大きな痛みは1週間は続いていた。その間に点滴、採血、術後のCTなどがまたもや矢継ぎ早になされてゆく。当然リハビリも術後2日から開始。まだリハビリ室には行けないから理学療法士、作業療法士がベッドサイドに付いてできる事をする。

 たしかに入院当初に比べて色んな部分が動くようになっている。今、確認できる後遺症は左右の手、中指、薬指、小指の計6本の指の痺れ、痛み。

 痺れはどのくらい続くかは人によりけりで分からないそうだ。

 仕事の事を考えると不安だが、今は仕方ない。直ぐに回復するように信じ込む事にする。

 そして時間は過ぎる。1週間もすれば前回の術後と同様に車椅子に乗れるようになった。しかし、痛みは前回術後の比ではない。動くたびに痛い。特に胸椎の所。そして前回は頸椎の術後1週間は首にカラー(首輪)を必要とされたが今回はコルセットを1ヶ月は巻き続けると言う試練が待っていた。

 痛みは四六時中、車椅子での動きでも痛みは発生する。落ち着いて座っていたり寝ていても痛い。前回の頸椎の場合、1週間から10日もあればかなり落ち着いていたのに今回はそうはならない。

 10日程で車椅子から歩行器へとステップアップできる事になったが、痛みは続く。
 リハビリ室や病室でのベッド移動、起き上がり、トイレなど全ての動きは背中の傷を押さえるし引っ張る。
 傷は合わせると30センチは超えてると思う。見る事はできないが絶対そうだ。大きな痛みは前回の倍の期間のような気がする。しかも常時微妙な痛みは続く。